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建築パース イベントレポート


福岡建築パース展2011

2011年10月13日(木)から18日(火)の6日間、福岡アジア美術館で開催された「福岡建築パース展2011」を観に、福岡へ行ってきました。

イベント概要
福岡建築パース展2011

<福岡で15年目の建築パース展覧会>

会場の受付横で来場者を迎えてくれるビルの形のキャンドルタワー。よく見ると15周年を祝う「15」の文字が窓で描かれています。今年の福岡建築パース展は15年目でイベントの企画もあり、期待しつつ展示会場へ。会場で配布されている実行委員会作成のニュースペーパー「THE PAPER」が全て手描きで親しみを感じ、読むと実行委員会の活動内容などが分かり展示作品を観る前から15周年の記念すべき展示会への意気込みを感じました。
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<建築の魅力、面白さを伝えるさまざまな展示作品>

展示作品は、CGの建築パース、手描きの建築パースはもちろん、鉛筆だけで描いた建築パース、毛筆タッチ、浮世絵風の建築パース、赤青メガネで立体的に見えるアナグリフの建築パース(九州デザイナー学院の専門学校生の作品)など建築物の完成予想図の枠を超えた建築パース作品もあり、建築に馴染みのない方でも楽しめる展示になっています。
建築パースが使用された広告チラシを併せて展示してある作品もあり、描いた建築パースがどのように使われているのか分かり、建築パースの理解を深めることができます。

また、建築パース作品だけではなく、マンションギャラリーに置いてある建築模型、3Dプリンタで作られた模型、AR(拡張現実)を用いたスマートフォンでの家具シミュレーションなど建築パース以外の作品もあり、展示作品全てを通して、建築の魅力、面白さを伝える展示会になっていました。

会場には小さなお子さんを連れた方が来場していましたが、作品の前で二人で楽しそうに話をしながら観ている姿がとても印象的でした。
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<充実のデモンストレーション>

今年の福岡建築パース展は15周年ということで、プロの建築パース作成者によるデモンストレーションが行われました。

まずは、P&L深沢栄太郎氏による手描き建築パース講座。手描きパース作成のテクニックから、実際に深沢氏が手掛けた建築パースにまつわる裏話、実際の料金まで、建築パースの様々な話を聞くことができました。また、貴重な手描き建築パースの原画を実際に手に取って見ることができ、色の使い方、筆の動きから細かな描き込みまでしっかり確認することができました。

もう一つのデモンストレーションは、tonkati右寺武志氏によるCG建築パース講座。モデリング、マテリアル、ライティング、レンダリングといったCG概論、実際の映画製作で用いられているCGの制作手法を交えながらのCGパース作成の解説で、CGを知らない方にも分かりやすい内容でした。

建築パースが完成するまでの製作者の苦労やこだわりなどを垣間見ることができて、どちらも充実した内容のデモンストレーションでした。


セミナーの中でも出てきたキャナルシティ博多イーストビルの建築パースを見て、実際の建物を見たくなり、セミナーの後に訪れようと思いましたが、新幹線の時間に間に合わなくなるのでなくなく断念。次回の福岡建築パース展2012まで楽しみを取っておくことにして、建築パースで描かれている建築物を実際に見たくなるというのは建築パースの大きな力なのだなと改めて感じながら、帰阪しました。(H.T.)

ページ公開日:2011年11月18日